栄養価が高いと人気のスプラウト「ブロッコリースプラウト」を室内の水耕栽培で育てました。
キッチン菜園として、またダイニングやリビングの卓上で育てる一坪菜園としておすすめの野菜です。
日々アップした栽培の様子と今回の栽培でわかった育て方とコツをまとめておきます。
栽培時期は冬、栽培期間は1月16日から1月24日までの9日間(丸8日)です。
ブロッコリースプラウトとは 栄養価・効果は? 室内で育てる栽培キットを通販
スプラウトとは芽、新芽のことで有名なのはもやしとかいわれ大根ですね。
大きくもやし系スプラウトとかいわれ系スプラウトに分けることができ、ブロッコリースプラウトはかいわれ系スプラウトになります。
栄養価が高くダイエット、ガンの予防などに効果があるとテレビで放送されたことから一気に注目されました。
主な栄養は・・・
スルフォラファン・・・抗酸化作用、有害物質の解毒促進、肝機能改善
βカロテン・・・美肌効果、免疫機能の維持
ビタミンC・・・免疫力を高める、抗酸化作用、しみ予防
ビタミンE・・・老化予防、心臓や脳の健康維持
抗酸化作用がガンの予防に、そして肝臓の機能が改善されることで脂肪の分解が進みダイエットに効果があるとか。
スーパーでも購入できますが、室内で簡単に栽培できるので家庭菜園にもおすすめです。
育て方は
・土での栽培
・ポットやカップ、平らな容器での水耕栽培
・瓶などジャーでの栽培
今回使用したのはポットでの水耕栽培の栽培キット。
楽天市場で通販しました。
今回使ったスプラウトの種と栽培容器がセットになったキットはこちら。
スプラウトポットというすのこ式の水耕栽培の容器とブロッコリースプラウト、かいわれ大根、はつか大根、三つ葉の種のセットです。
商品説明に書いてあった種の量が少ないのでブロッコリースプラウトの種は1つ追加で購入し2袋使用しています。
ブロッコリースプラウトの栽培 1日目 種まき 水の量は?種の量は?
市販のブロッコリースプラウトの再生栽培という育て方もありますが、今回は種から育てます。
>>ブロッコリースプラウトとかいわれ大根の栽培スタート まずは種まき
まずは種まきから。
今回は栽培キットに書いてあった作り方の通りに、種を撒いたら種の1/3が浸かるくらいの量の水を入れて栽培スタート。
手間取っているうちにすでに発芽している種も。
少ないかな?と思った種の量が実はちょうどよく、ここで育て方のコツが一つわかりました。
種まきのポイントとコツ!
水の量は種の1/3が浸るくらい。
種が呼吸できるように水につけすぎないこと。
こまめに霧吹きで水をあげることができるなら少なめでも大丈夫。
種の量は”少なめ”がポイント!
水耕栽培なので根はすのこの穴を通して下の水を張ったポットに伸びていくのですが穴には限りがあります。
そして種は水を吸うと膨らむので隙間なく撒いてしまうと種が重なって呼吸できずに成長できない種が出てくるので
余裕を持って少なめに撒くことがカビ抑制や均一な成長のためのコツになります。
スプラウト用に販売されていない種子は消毒済みのものもあります。
スプラウト用と明記されているか有機栽培・オーガニック・無消毒と書かれているものを選びましょう。
衛生面から種には極力素手で触らないようにします。
種まきの前には手洗いをして種を平らにならすときにはスプーンを使ったり水の流れで動かすなど手で触ることは控えましょう。
ブロッコリースプラウトの栽培 2日目~3日目 発芽までの日数は?水やりの回数は?
>>ブロッコリースプラウトの栽培 種まきから1日で発芽【2日目】種まきのコツ
これが2日目、種まきから1日半ほど経ったところです。
種が膨らんで一面に広がったのが上の写真と比べてもわかります。
7割ほどが発芽しています。
冬の室内ですが土日ということもあり日中も暖房をつけていたため室温は高め、一度水を交換+霧吹きで湿らせています。
上の写真から1日経過、種まきから二日半のブロッコリースプラウトは9割が発芽し少し芽が伸びてきました。
日中にかなり発芽・成長が進んだようです。
栽培場所はダイニング。
人が不在の日中と夜間は暖房を入れていないので室温は10度を切ることもあります。
冬は発芽に時間がかかるそうですが気温が15度~20度になる時間があれば発芽するので日中に発芽が進んだようです。
発芽までのポイントとコツ!
種の袋に発芽の目安の温度が書いてありますが生育適温は20℃前後。
ブロッコリーの栽培は2月から3月に種を撒きますが本来暖かい土の中に種を撒きます。
気温が低い冬は発芽まで時間がかかるので一日の中で一部の時間でも15度を超える場所に置くと発芽しやすいです。
ダンボールをかぶせたり発泡スチロールの箱に入れたりと気温を下げない工夫が必要です。
暗い土の中で発芽する種は室内栽培でも光を避けて育てます。
箱でフタをしたり箱の中に入れたり棚の中に入れたりと光を避ける工夫が必要です。
ある程度の空気、風通しも必要な上に夏場はかびやすいので密封はしないのもポイント。
スプラウトの水耕栽培では水やり=水の追加ではなく日に1度以上は水を交換します。
種が水を吸って膨らむと水が減りますが注ぎ足さず、毎日一度は水を交換。
これがカビや臭いを防ぐコツになります。
夏場は頻度を上げて水を交換しましょう。
種が乾燥しないように発芽までは種の一部が水に浸かる程度の水の量にしたり霧吹きでこまめに水をかけたりします。
ブロッコリースプラウトの栽培 4日目~7日目 カビや臭いに注意
種まきからは3日と9時間の時点です。
少し茎がわかるようになってきましたがまだ寝ています。
根から白い産毛のようなものが生えていますがこれはカビではなく根の一部です。
水を求めているんでしょうね。
日に一度の水の交換と朝晩の霧吹きを4日目・5日目は行いました。
根が下のポットの水の中でよく伸びています。
根が伸び始めたら水の量を減らしていきます。
根の先端が浸かる程度が水の量の目安で、根元は水に浸からないようにするのがカビやぬめりを防ぐコツ。
毎日臭いをかいで変化がないか確認しています。
栽培7日目のブロッコリースプラウト、根元からの長さ(高さ)は3cmから5cmほどになりました。
水の交換の際には少し大目の水を入れてゆすってすすぐようにしています。
霧吹きでの水分補給はしませんでした。
臭いやカビらしいものもなく栽培は順調。
暗室で育てているので白いです。
5cmが緑化の目安とのことなので明日からは暗室から出して窓辺で栽培します。
発芽から3日目のスプラウトにはスルフォラファンが一番含まれているそうです。
スプラウト栽培 緑化までのポイントとコツ!
スプラウト栽培には水の量と通気性のよさが重要です。
カビを防ぐためにも根が伸びたら根元は水につけないように水の量を調整します。
根の先端が水に使っていれば充分に水分を補給してくれます。
スプラウトは光に当たると成長が止まる(遅くなる)そうです。
食べる長さになるまでは日光を避けて暗室で栽培します。
ダンボールの箱や発泡スチロールの箱などで充分です。
光に当てる高さの目安は根元から5cmほど。
水が腐ったりカビが発生したりという事態に早く気付くように臭いを毎日確認して水や根のぬめりを水替えの際に確認します。
根に触れる際には手洗いをしっかりしてから行いましょう。
ブロッコリースプラウトの栽培 8日目 緑化、光に当てるタイミングは?
>>ブロッコリースプラウトの栽培8日目 光に当てて緑化 栄養価があがる?
栽培8日目、一週間経過したブロッコリースプラウトが5cmほどに揃ってきたので緑化させることにしました。
(右はかいわれ大根)
緑化とは光を避けて育ててきたスプラウトを外に出して葉を緑にさせることです。
栄養価を高める効果がありますが味が変わることもあるようなので種の種類ごとに調べたほうがよさそう。
日中レースカーテンのそばに置いたブロッコリースプラウト、栽培スタートから丸一週間と半日です。
直射日光には当てずレースカーテン越しに光を浴びてもらいます。
この光合成でビタミンCなどが生成されるそうです。
まだ緑は薄いですが2~3日緑化させれば濃い緑になるようです。
明日収穫して食べます。
スプラウト栽培 緑化のポイントとコツ!
新芽であるスプラウトは強い光にあたるとしおれてしまいます。
直射日光は避けてレースカーテンなどを活用しましょう。
2~3日の緑化で綺麗な緑になります。
双葉の緑が濃くなってきたら収穫の目安です。
光の中に出して緑化させることで栄養価も高まります。
緑化させなくても食べることは可能です。
ブロッコリースプラウトの栽培 9日目 収穫の時期は?食べ方は?
>>ブロッコリースプラウトの栽培9日目に収穫 食べ方は?種と根は?
いよいよ収穫です。
5cmほどに伸びて2~3日窓辺において緑化させたら収穫のタイミングです。
今回の栽培の記録から冬の栽培期間は9~10日になりそうですね。
根は食べることが出来ます。根を切らないほうが洗ったときに栄養が流れ出ないのでより高い栄養価が残ります。
今回は抜けるだけ抜いて抜き取れなかったものだけ根元で切りました。
種(殻)は食べられないので取り除きます。
取り方としては水に浮いてきたものを取り除いたり目の粗いザルとボールですすぐと取り除きやすいです。
かいわれ大根と比べて茎が細く葉も小さめですがシャキシャキとした食感はあります。
辛味がないので単品、生でも食べやすいです。
スプラウト栽培 収穫のポイントとコツ!
清潔そうに見えても雑菌はいるもの。
流水でよく洗ってから食べましょう。
種の殻が根元に残っていますがこれは取り除いて食べます。
瓶でのスプラウト栽培では途中で取り除くことも出来ますがスノコ式の容器では取るのが難しいので収穫時に除去。
収穫したものを目の粗いザルに入れて水をはったボールに入れれば浮かんできたりざるの目から抜けて出て行きます。
根を切ってしまうとそこから栄養価が流れ出てしまうそうです。
水溶性の栄養があるんですね。
出来るだけ根ごと食べる方が食べ方としてはおすすめだそうです。
せっかく手作りした新鮮な野菜なので出来るだけ食べる直前に収穫。
冷蔵庫に入れて早めに消費しましょう。