耳をすませばに登場する「霧のむこうのふしぎな町」と千と千尋の神隠しの関係

耳をすませばの中で天沢聖司が読んでいる本、「霧のむこうのふしぎな町」この本はじつは実在する本なんです。

霧のむこうのふしぎな町 (新装版) (講談社青い鳥文庫)

心躍る夏休み。6年生のリナは一人で旅に出た。霧の谷の森を抜け、霧が晴れた後、赤やクリーム色の洋館が立ち並ぶ、きれいでどこか風変わりな町が現れた ―

作者は柏葉幸子さん、新装版の挿絵は杉田 比呂美さんです。

実はこの作品、もともとは「気○○い通りのリナ」というタイトルだったそうです。第15回講談社児童文学新人賞に入選したそうですが、さすがにそのままは出版できなかったのか翌年に改題して発行されたのが「霧のむこうのふしぎな町」です。

このあとも「地下室からのふしぎな旅」「天井うらのふしぎな友だち」などシリーズ化されています。

千と千尋の神隠しと霧のむこうのふしぎな町の関係

千と千尋の神隠しの企画当初は「霧のむこうのふしぎな町」を映画化しようとしていたそうです。しかし実現は叶わず、後に霧のむこうのふしぎな町の関係の影響を反映するかたちで千と千尋の神隠しを作品化したそうです。これは劇場パンフレットなどで宮崎駿監督自身が明らかにしています。

講談社が「千と千尋の神隠しに影響を与えたファンタジー文学の傑作」として売り出したことで挿絵を担当した竹川功三郎さんが「キャラクター造形上の類似は明らかな著作権の侵害である」と主張したことから挿絵を変更して再販されることになりました。今出版されている霧のむこうのふしぎな町は新装版となっています。

もともとの竹川 功三郎さんのイラストで発行されたものはAmazonマーケットプレイスで購入できます。素敵なイラストなので興味がある方はこちらで読んでいただけるともともとの作品のイメージがより伝わると思います。

霧のむこうのふしぎな町 (講談社青い鳥文庫 11-1)

主人公リナの夏休みの話なのでお子さんの夏の読書や読書感想文の題材としてもおすすめです。

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